【超重要】共通テストここがオカシイ!-まとめ-
- 2018/11/22
- 01:41
大マジメ第二弾です^^;☆
前回に引き続き、もう少し大学受験の共通テストなるものを深く掘り下げてみようかと思いマス。
「マーク式=知識偏重の元凶」と世間ではみなされているがために、共通テスト改革というこの流れになってきているように見えるのですが、
…いいえ。
マーク式が悪いのではない。
そして
センター試験という存在は、各大学へ志願する前にある程度の知識や理解力があるかの確認のためという役割を担ってきたはず。
深い洞察力や表現力は、各大学が二次試験で問えばいい話で。
今後も、共通テストは多くの大学で合否の反映材料にされるでしょう。それなのに受験生本人に返却されないシステムでもあるわけです。だから受験生は、「憶測状態」で各大学へ志願しなければならないわけで。記述式が増えると、実際の点数と自己採点とに開きが大きく生じかねず、その結果不本意な不合格者が増えることが懸念される。
以上を踏まえて、
「共通テストはマーク式であるべき」
とワタクシ畑かぶらは主張しているわけですが。
本日は、教科別にもう少し深く考察してみましょう。
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英語は、TOEICに似た出題に見受けられました。
これは実際の生活で求められる判断力・理解力を問うものなので、良問だなと思えます^^。
社会はおそらく共通テスト改革で最も意義がある教科でしょう。
資料を元に「どう読み解くか」。
これは社会に出てから非常に大切な能力です。
なのでこの変革の流れはむしろ歓迎されるべきジャンルかなと^^。
数学・理科については、私は文系なのであんまり詳しいこと言える立場にないですが(汗)、いろんな角度からの出題という試みは良いんじゃないでしょうか。数学の記述がどういう類のものになりそうかは、専門分野の先生方に是非ご意見を伺いたいところ。
問題はですね…
そう。
国語です。
今回の記述問題の試作は、以下のようなものでした。
●文献が2つあり、それに加えて短い「資料」という3つの材料が手元にある。この状態を前提に、
<問1>文献1の、とある一文について30字以内で説明せよ、という内容。
<問2>文献2について、筆者がどう主張展開しているかを3つのパートに分けた図が示され、一部空欄になっている部分を40字以内で答えさせる内容。
<問3>手元にある2つの文献プラス1つの資料をもとに、4つの細かい条件を満たしながら解答を記述せよ、という内容。(細かい条件とは、書き始めと文末の文言の指定、2つの文に分けて書くようにとの指定、一文目に盛り込まねばならない要素の指定、二文目に盛り込まねばならない要素の指定。)
…どういうことっすか?!とこれを見て思うでしょう^^;。
いや、実際に問題をご覧になれば、このセリフに?マークと!マークが5つぐらい増えると思います(笑)
うーん…。
共通テストで問える国語力ってね、
せいぜい「要約する能力」にとどまるんですよ。
それ以上のことはムリ&しなくて良い。
だって、二次試験で問えばいいんだから。
ということを踏まえた上で、上記の設問を見ていくとですね…
問2まではオーケー。結構いい問題だと思います^^。
モンダイなのは問3です。
「複数の資料をまたいで分析し、統合し、とある一つの結論を提示」。
こういうことをやらせたいのでしょう?
分かります。
それは確かに、大事な能力です。
だけどね…
条件を細かく設定することで、解答を導きやすくしようとこういう形になったのでしょうけれど
却って、ただややこしくしているだけです…@@;。
いや、むしろ、もしこういう出題法を今後定着させるならば、
すみません、ちょっと正直に言わせてください(汗)。
求められる教育改革に「逆行」してます…@@;。
なぜか?
だって、それって結局
「出題者の思考回路に沿ったテンプレートに、器用に沿える能力」を求めているから。
違うでしょ。
社会で、世界で、しっかり渡り合える能力って
「情報を分析し、関連付け、自分なりの考えを導き出し、それをいかに説得力をもってアピールできるか」
ここが今、日本人に欠けている部分であって、何としても培っていかねば、と思っているわけでしょう?
教育者の皆様、そして私たち大人は。
それを鑑みると、問3はむしろ逆行しているわけです。
はい。てなわけで
是非とも、国語に関してはどうか、再検討を願いたい…!!
(共通テストを完全マーク式のままにする、という案も願いたいところ^^;)
もし、教育関係者の方がこの記事をご覧になっているのでしたら、ぜひともお声をあげていただきたいです…!
さてさて。
これから求められる能力を、じゃあどうやって教育現場で培っていけるのか。
簡単に1つの記事なんかではおさまるテーマではないですが、取っ掛かりになりそうなことを後日またアップしたいと思います☆
(…マジメばっかり続くと、読者もそしてワタクシも疲れますんで、ちょこちょことま子ネタはさんでいきまーす笑)
