その日、かぶらは大いに働いた。
カーテンを洗いまくったり、普段手の行き届いていなかった箇所の整理をめいっぱい頑張った。
「あぁ、今日はやりきったぞー!疲れたけどヒジョ~に有意義だったわ~」
就寝しようと時計を見ると、毎度のことながら日付はとっくに変わっていた。
眠い目をこすりつつ充足感に満たされながら、水を飲もうと台所へ。
その時だった。
全ての眠気が吹き飛んだのは。

※画像は自粛(゚д゚|||)
全長8cmは確実にあろうかと思われる、
巨大グモが!!!!!!
フリーズするとはこのことかと思い知った。アタクシだけでなく、おそらく向こうもそうだっただろう。身じろぎもせず、まるで数十分経ったかと思われるほどのほんの5秒くらいの間に、声にならない声が頭の中で怒涛のように渦巻き鳴り叫ぶ。
お主、いつからそこに居た??!!
この家に住んで10年以上だがお前のような種族を見かけたのは人生初だ!!
悪い奴?!良い奴?!
いや、体は薄い生成り色だ、悪のオーラは出してない
害虫を食べてくれる種類のクモがいると聞いた
お前はきっとそうなんだな?
このまま見逃すか
でも見かけるたびきっと心臓発作を起こしそうになるんだよ
あぁ~~~どうするべ?!
もうちょい落ち着いて分析しろ、アタシ
ええと
今朝からすっごく片付け頑張った
その流れで最後にお前が現れた
それは何を意味するのか
そしてこれだけアタシに凝視されているのに
お前はピクリとも動かず「待っている」…
OK
腹は決まった
御免
そして電光石火のごとく回れ右をして掃除機を取りに行き、心臓が飛び出すかと思うぐらいの動悸を必死に抑えながら…吸い込んだのであった…
ホースを近づけたときにお前は初めてうろたえ慌てた。
台所の冷たい床に、長い足をバタつかせた「カチャカチャカチャ」という音を
アタクシは一生忘れることはナイダロウ…
思い出すたび胸が痛む。
お前のおかげでここ数年Gを見かけなくて済んでいたのかもシレナイ。
君の名は
アシダカグモ
(多分。)
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