読書離れの大きな一因は
- 2020/06/09
- 00:54
前からずっと思っていたことなのだけど…
小学生向けの本だとか教科書があまりにもひらがなが多すぎて違和感&危機感を抱いてオリマス(´Д`*)。
習っていようがいまいが、「世の中で普通ここは漢字で表現するよ」というような部分はバンバン使うべきだと思ってる。ルビをふれば小学1年生でも読める。(ただし視力が非常に弱い一部の子にとっては小さいルビは読みづらいので、個別に何かしらの対応ができればベストなのだけどね汗)。

文章を読む時って、一文字ごとに読んでいるんじゃない。パっと視界に入ったカタマリのイメージで読み進めていってる。無意識に。
それを大いに手助けしてくれているのが、漢字なんだよね。
昔何かの本で読んだことがあるのだけれど、「日本語と英語、どちらの言語が速読に適しているのか?」という疑問を抱き、日本人である著者本人と外国人(英語圏)の友人で競争してみたという話。二人とも読書家で速読力には自信あり。同じ新聞記事の日本語版と英語版を元に、それぞれの母国版の記事を読み終わるスピードを試してみたそうだ。すると…
日本語の勝利。速読に向いている言語だと判明。
著者の挙げていた理由が今となっては思い出せないが、かぶら自身が分析する理由は2点。
①縦読みであること……眼球を実際に動かしてみて欲しい。うつむき加減で30センチ四方くらいのスペースを、上から下になぞるように眼球を動かす時の負荷と、左から右へとなぞるように眼球を動かす時の負荷を感じてみて。前者のほうが楽だよね?
②漢字が多用されていること……漢字というモノは、一旦覚えれば脳は「イメージ」として認識するようになる。なので目の端にチラっと映るだけで凝視せずとも瞬時に意味が入ってくる。文字数にしてわずか2つ3つ並べただけで膨大なニュアンスをそこに込める事ができるって素晴らしい。(←「膨大」と表現したこの語句を仮にひらがな表記すると「ぼうだい」…これだと瞬時に意味がアタマに入ってこない@@;)
なので。
漢字については、書けるようになるのを待たずに読む能力のスキルアップはどんどん先取りすべし。そこは意識的に小学校教育の基本方針として絶対盛り込むべき事項だと思う。
「最近の子どもたちの読書離れ」という声をあちこちで聞くけれど、読むことに対して負荷を感じているのが一因だとしたら、是非考えて欲しい。
漢字こそが実は読む負荷を減らしてくれているのだと。