受験と教育の違い
- 2020/07/13
- 01:46
こんにちは。日に日に高嶋ちさ子化している畑かぶらデス。
いろいろ思うことがあって、今回はちょいと本質的な問題について書いてみようかと。

受験勉強って…「手段」だ。良いも悪いもない。行きたい学校があるから、取りたい資格があるから、就きたい仕事があるからする勉強。その目的を叶えるために「焦点を絞って効率的に学ぶ」のが王道スタイル。でも叶った後は「ハイ終わり」じゃなくて、その後の人生にも役立つ考え方・知識が得られる事多々ありなので有意義だと個人的には思っている☆
じゃあ教育って何が違うんだろう。
ワタクシ的には…… 「人」を育てるものだと思ってる。
「受験勉強」と相入れない要素が「教育」の中にはある。それは「役に立つか否か・合理的か否か、という思想そのものを入れちゃいけない」って部分。
…って、言葉で表現したって分かりにくいよね^^;実例で説明しよう。
某元知事さんは世間で有名な高学歴出身の方でいらっしゃるが、「伝統文化はただの金食い虫だ、ほんの一部の人にしか役立たっていない特殊な図書本の施設もただの金食い虫だ、それらは利益を生まない」的な思想をお持ちだった。そのため文化的な団体・施設はかなりの大打撃を食らう羽目に。
…文化ってね、経済理論を持ち込んでいいようなジャンルじゃないんだよ。一旦途切れてしまったら、継承が難しい。
もう1つの実例。先日ブログでもご紹介したパリのノートルダム大聖堂。去年の火災で大規模修理を必要としている。今どうなってるのかなと心配していたら、やっと最近復元方針が決まったらしい。日本でもカンタンにネット記事に紹介されていた。「ノートルダム、焼失前のデザインに復元が決まる」と。サラっと書かれていたのでスルーする方もたくさんいらっしゃったかもだけど、よく考えてみて(汗)。このタイトル、よ~~く読み込んでみよう。「焼失前のデザイン以外の案も出ていた」って事がほのかに含まれてるよね?!…そうなんです。英字ニュースでは衝撃の詳細が書かれていたのだ((((;゚Д゚)))))))
「屋上プール案も出ていた」だと??!…ナイわ~~マジありえんわ~~~(。Д゚; 三 ;゚Д゚)!!!
政府側の担当者は現代的デザインに置き換え推奨派。おそらく観光客を意識してのことだと思うけど。マクロン大統領も当初これを支持していたため、このような奇抜すぎるとしか思えない案も浮上。しかし、大聖堂の主任建築士が19世紀の仕様を忠実に再現することに強い信念を持っていたため、議論は決裂しかけた。結局、現代的なものにガラリと変えるとなるとイチから設計し直さねばならなく、オリンピックまでに修復は不可能という理由が決定打となり、忠実に再現する方の方針が決定。
…って、いくら自由の国フランスと言えど、さすがに教会に屋上プールは無いわ~~@@; 単なる観光名所じゃないんだよ、そもそもは神聖な祈りの場所じゃん??
某元知事さんもパリのお役人さんも、「勉強」はたくさんやってこられただろう。でもその他の部分の「教育」を大切にしてきたのかな@@; 要職に就く人ほど、文化を重視する人であってほしい。
…長くなりましたが(汗)、結論。
今受験勉強を頑張っている皆へ。一見役に立たないと思われるもの、失ったら二度と取り戻せないもの、合理的でないもの。それらを大事にできる視点を失わずに是非立派な人になって+゚。*(*´∀`*)*。゚+
p.s.とま子は悪い意味でその視点を頑なに持ち続けてオリマスガ…別名を発表いたします。「何も捨てられない汚部屋女子」 テッテレ~~