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映画「天外者(てんがらもん)」を観てきました^^☆


今年は非常に寒いですね(;д;) 皆さまお元気でしょうか?
ワタクシの方はあと1日出勤すれば年内は仕事納めでござりまする☆




さてさて。先日あの映画を観に行くことができました…「天外者」!尊敬する三浦春馬君の遺作ということで、スクリーンで観られるのは最後かもしれないから絶対行こうと決めてました(*・`ω´・)ゞ





坂本龍馬などが活躍していたあの激動の時代をともに生きていた「五代友厚」の半生が描かれています。
名前だけは聞いたことがあったのだけど何をした方なのか全く記憶になかった。(←いや、お前はそもそも歴史が苦手だったよね?!) だが私だけではなかったはずだ。なぜなら彼は…
「忘れられた偉人」だからである。






以下、私見を交えつつ制作秘話を元に、その人物像をご紹介☆



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天外者とは「天からの授かり物」「並外れた凄まじい能力を持つ者」という薩摩の言葉。五代の出身地の方言にあやかっている。しかしタイトル決めの際に「五代の名を冠に」という方々と監督の間で少々揉めたそうだ。最終的には、監督の「五代を知らぬ人達への波及を」という意図も込めた「てんがらもん」に決定した事は個人的に正解だったと思う。





監督が春馬に「かつて五代が大隈重信に宛てた手紙」を見せた。そこには「愚かな意見と思われるものにも耳を傾けよ」「好きでない人にこそ真心を込め交際せよ」という内容が。これを見た春馬は「五代が論語を学んでいたのだと窺い知れて自分との共通点を見い出せた」と嬉しそうに語り(春馬君、論語まで紐解いていたのか!!)、「これで五代という人物像が腑に落ちるように理解できた」と納得したそうだ。






さて。そんな五代友厚が成し遂げた偉業は数知れず。貿易・貨幣・活版印刷・株取引・製鋼・運輸・繊維業etc。にも関わらず教科書には疑惑の人という印象でしか紹介されていない。黒田清隆から北海道の官有物を不当に格安で払い下げを受けたのではないかと疑われたままであるのだ。






この映画のプロジェクトは、そんな五代の汚名を返上したいという多くの方々の声を受けて発足。中には貴重な老後資金500万円を投資してまで思いを懸けたご夫婦もいらっしゃった。疑惑の真相を調べ続けた方によって当時とある新聞一社のみが「払い下げを受けたのは黒田の部下だった」と報じたのを発見。…だがそのような明らかな文献が残っているにも関わらずまるで無視されるが如く、五代友厚は未だに言わば封印されたままなのだ。







映画では印象的な一場面がある。







「鉄道事業の権益を海外に渡すな!将来日本の利益が吸い取られていく!」
五代演じる春馬の台詞に集約されるように、彼は真に日本の国益を考えて行動し、そしてそれは当時の欧米列強に疎んじられた。日本政府もこれを受け五代を左遷。すると彼はほどなく自ら官を辞め民間へと下った。







最も砕身したと言われているのは意外にも「国産藍染めの輸出業」だったという。
映画の一場面で傷口を縛る手拭いとして藍染めが使われたのだが、実は春馬が自著「日本製」で知り合った徳島の職人に作って貰った物だったのである。五代は疑惑を晴らそうとするより近代的な世の中のシステム構築に邁進し、この国を心から想い、晩年は皮肉にも愛する藍染め事業により莫大な借金を抱えたまま亡くなった。が…大阪人全てが彼の死を悼み、お葬式の日は流通がストップしたかというほど町を上げて冥福を祈ったという。







妻役の蓮佛美沙子さん曰く「日本を絶対に良い国にするという情熱で五代さんと春馬さんはリンクしているように思う」と。…本当にその言葉通りだ。この役は三浦春馬以外には考えられない。抜擢した田中監督の慧眼につくづく感服、そしてこの映画を生み出してくれた全ての方々に感謝…!








最後に。
監督の言葉。
「我々が作るものは虚構と言われる。しかし事実を忠実に描くのではなく、その『心』を描くのが目的でやっているのです。あなたは…何を『真実』と呼びますか?」








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映画館によっては予定より早く上映期間を切り上げるところも出ているという悲しい噂があります(涙)。観れそうな方は是非ご覧ください…o(≧ω≦)o! (※いやあ、それにしても三菱財閥の創設者、岩崎弥太郎役の西川貴教は強烈な個性だった~笑)





遅ればせながら、こちらもゲット♪春馬君の著書「日本製」^^
こんなに厚い本って知ってました??厚みの分かる販売ページなんて見かけなかったから、届いてから驚き。
全ての都道府県の「日本の技」が愛情深く取材されています!
本文を書いているのはスタッフさんですが取材中のちょっとしたエピソードなどもふんだんに盛り込まれ、各都道府県ごとに春馬君の感想もちゃんと心込めて書かれてるし、ほとんどがカラー写真。有名タレントが手掛けた本でこんなにぎっしり内容の詰まった本ってそうそう見かけない。友人の京ちゃんが「正月休みにじっくり読むつもり」と言ってたワケがやっと分かった~^^;♪



春馬君。
天から見た今の世の中はあなたの目にどう映っていますか…?

「あなた」を見るというよりも、「あなたが見ようとしていたもの」を精一杯見ていこうと思います。

自分への賞賛より、自分が気にかけていたことを誰かが代わりに行ってくれることの方をあなたはきっと望んでるよね…。



日本製_三浦春馬

コメント

いつもありがとうございます^^

かず君、歴史が得意なんですね♪今年のクリスマスプレゼント気に入ってくれますように☆
春馬君が亡くなってまだわずか半年も満たないんですよ…だけど非常に多くの方々が触発されていろんな事を知ろうとしたり活動なさっているようです…♪

No title

こんにちは~

ブログ、拝読させて頂きました (*^_^*)
また、『天外者』のPVも拝見しましたです。

明治維新時、
日本が欧米列強に踏みにじられなかったのは
五代友厚のような、立派な考えを持ったものが多かった事!
時代の流れに沿って、そういう人物が出て来た事でしょうね。

いつも思うのは、なぜ明治維新でそういう人物が多く出てきたのか!?
徳川幕府の勢力が弱まっていたというのもあるのでしょうけど
それにしても不思議に思います。
それがまた面白いですね (*^_^*)


ウチのかず君、歴史がとても強くてですね、
私達、大人でも知らない事を多く知っています。

今年のクリスマスの子供達へのプレゼントはですね、
いつもオモチャやゲームになってしまうのですが
「歴史の本」を買ってあげました。

またブログへアップしますので
覗いていってくださいな (*^_^*)


追伸:そういえば三浦春馬さんって、今年亡くなられたのですね。
   忘れておりました。
   才能がある若者が亡くなってしまうのは、大変悲しく辛い事ですね。
    

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プロフィール

ハタ☆かぶラ

Author:ハタ☆かぶラ
国立大卒のシングル母「かぶラ」&天然炸裂娘「とまコ」による二人三脚での中学受験体験記☆塾内底辺レベルから這い上がり難関私立中に合格できました!
笑いアリ&真面目アリのバラエティ系教育ブログをどうぞお楽しみクダサイ♪♪お役立ち情報を盛り沢山でアップしていきま~す☆
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